後悔のない矯正治療を受けていただきたい
矯正治療は一生に1回の治療です。当院は矯正治療をさせていただく際には、一生の治療を預り、将来をたくされたとして、責任を持って治療を行っております。
しかしながら私共の考え方とは全く逆の治療（場合によっては破壊行為）を横行させている歯科医師がいます。次のようなうたい文句には十分ご留意ください。
年数もかかる治療ですので、複数の歯科医院への相談をお勧めいたします。
オールセラ○ック法・メタルボ○ド法といった嘘
健康な歯を大きく削ってかぶせ物で歯並びを作る方法です。あたかも矯正治療のように宣伝しておりますが、補綴（ほてつ）治療という、歯を作る治療です。
矯正治療は健康な歯を削らずに、歯の位置を動かす治療です。
オールセラミック法、メタルボンド法は健康な歯をたくさん削り、歯並びをよく見せかけるように無理やりかぶせ物で作る方法です。
この方法はスピードを売りにしております。確かに削ってかぶせれば２～３回で入るかもしてません。
また費用が安いように見せておりますが、調べたところ、実際の矯正治療費とほぼ同額、あるいは矯正治療のほうが安いケースもあります。
まさにその場しのぎ、破壊的な問題の先送り治療であり、そのあとの歯が悪くなるスピードやアフターフォローで発生するであろう治療費用はもっとすさまじいものとなります。
これははっきり言って矯正ではありません。
最もひどい矯正のうたい文句です。だまされないでください。
拡大床だけで治るという嘘
拡大床だけで全ての患者さまの歯並びが治るという場合も要注意です。また一度だけ製作した拡大床を、成長に合わせて交換することなく2年以上使わせる場合も同様に要注意です。
拡大床は確かに有効な治療法です。
当院でも必要な患者さまに積極的に適応しております。
確かに全体の2割くらいのお子さんは拡大床のみでもなおる場合があります。
しかし全ての患者さまにこれだけで良いという装置ではありません。
また成長に合わせて、何度か新しく作り変える必要があるものです。
以前１つの装置を５年使ったという患者さまがご相談にいらっしゃいました。
５年も使っているのでボロボロで不衛生な上、装置が現状のお口の大きさにあっていませんでした。
「残念ながら5年のうち3～4年は無駄な期間」と診断できました。。
成長を助けていかなければならない時期を無駄に消費させられたのです。
患者さまであるお子様とそのお母様の気持ちを考えると、正直怒りを感じました。
このようなことがこの地域にあってはならないと考えました。以下の場合にこのような傾向があるようです。ご参考になれば幸いです。
- 小学生以上で１装置のみ３～5万円という内容 （注1）
- セファロの検査（矯正の検査）を行っていない （注２）
- 反対咬合（受け口）の治療でも、何でも拡大床だけを用いる
- 拡大床で治らない場合、治っていないことを認めない
- 拡大床で治らない場合、代替治療を提案しない（またはできない）
- 拡大床で治らない場合、他の医療機関（または出張専門医）に紹介しない
非抜歯で全て治せるという嘘
抜歯をしないで矯正治療ができることは矯正を行う全ての歯科医が願っていることです。当院も治療計画の際には可能な限り抜歯を回避して計画を立てます。しかしそれでも抜歯をしないと歯を並べられない場合があります。
- 日本人（特に現代人）はあごが小さくなっているので歯が並ぶほどの容量がない
- 現代人は歯の大きさが大きくなっていると言われている
『12人座れる長いすにお相撲さんが14人座ろうとしている状態』
とたとえても過言ではないので、全てが非抜歯をいうのはありえないと考えます。
『患者さまの環境に合わせて抜歯か非抜歯か診断する』
が正確な解答だと私は考えております。
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いいはしデンタルクリニック